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被災地歌津なう5 [プロジェクトB]

色々聞き込んだこと書いとかないと忘れそうな勢いなんですけれど[あせあせ(飛び散る汗)]。。。
わたしが被災だとわかるとみんなどんどん連絡も詳しい話もしてくれる。そして、本当にどうすれば良いかも被災者の皆さんが導いてくれる。避難所の時はあれもって来てこれもって来てってなぜかいつも5の倍数ずつだったけど;、今は一個単位で正確に準備して届けることが出来ています。
そして、顔を見ながらこれがあるとこうなってこんなことになるから持ってこれる?って、夢のある目で話しが進んでゆきます。
目の奥で穏やかに見ていてくれると、それだけで支援してよかったなって思えて話し聞いてなかったりもします[たらーっ(汗)]
その逆にうらみつらみの告白もあります。避難生活の本当の痛み、TVとかでやっているものと同じとは限らない。だってチャンチャン焼きはやらせなんだから、要するにハッピーなんて今のところそんなにあるわけ無いもん。。。

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昨日も作業ご協力いただいてコカ・コーラいろはすを直接引取り避難所へ。
赤ちゃんや小さいお子さん用の飲料水だけど、どうしても理解がいただけずコミュニティーの大人だけ世帯でも全体へ均等に配って欲しいと譲ってもらえない場面も時々あります。
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次回からはお子さんだけになりますと説明しながら全世帯に均等配布になりました。そもそもお子さんも多いしお年よりも多いコミュニティーなので40世帯の半分ぐらいは対象者だったし、たくさん持っていったのでお年よりや子供世帯の割り当て数も充分な量になっていました。
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どうして均等を望むのか。それはこの地域では前段階の避難生活中にあってはならない理不尽な不平等があったからです。
それで社会性よりも個人尊重が最優先になってしまっているのです。
わたしはそれをわかっているので均等な支援方法の希望などには応じることにしています。だってそれが受け取り側の要望なのだから、必要な方に必要な支援をし続けている事象そのものです。
配布が済んでみんなが仮設住宅におさまったあと、三々五々子供家庭のお母さん方が入れ替わり立ち代りお礼を伝えにわたしのところへやってきました。散々な目にあっても、子供家庭では一般的な反応が出来る社会性が復帰していることが多いです。
それは子供の成長力が親をさらに正常な心理社会性にと逆に導いているからです。
わたしが子供を重視していることが多いのは、子供たちが持つ力がピンチな社会を大きく変える事を阪神震災で学んでいたからです。
子供がいる家庭が一番最初に明るく回復し、やがて周囲の大人もみんな真実を求める社会性を取り戻してゆくものです。

そしてこのコミュニティーの皆さん全員に大きな宿題も置いてきました。
今までは何でも均等、それが正しいと思っていたかもしれません。これって豊かなときの社会主義運営とかだったりして、各世帯の復興にはむしろ妨げだと思っています。
今度からは子供がいる家庭だけに配布します。。。これがわたしの出した宿題です。
育ち盛りの子供たちに懸念される問題の解決、弱者に対する思いやり、これらは一般社会のなかで当たり前に配慮される事柄です。そしてこれからは各世帯にあった成長を個別にしてゆくという、これも社会の中であたりまえの構造がこのコミュニティーで復活できるかどうかが宿題です。
被災前に住んでいた皆さんの集落で、そしてその皆さん自身は子供や弱者にどうしていましたか?。
また、昔のような素敵な町にしませんか?。。。

子供や弱者がいようが何しようが大人だけの私達も欲しいんだと訴える人が出てきて当然の境遇の中で、このコミュニティーが本当の復興に向けて第一歩を踏み出すかどうか。
でも焦っていません。もしわたしが望んだとおりの宿題の答えが出なくっても、また次になにか成長のチャンスがやってくる。時間の流れまで被災地の神様は見捨てていないと思っています。
それは泊崎荘に対しても同じです。むしろ今までのポリシーに戻る必要が無い逆の成長となるかもしれないけれど、復興が始まる地域の新社会にあった感覚に生まれ変わって行くことが復興の宿にふさわしい行動だと思います。名実がそろってはじめて看板のチカラが発揮できる。実が無いから批判が集中していると思いかえれるか。被災前の亡者である必要はまったくない、政治が都合よい屋根をかけてくれるかもしれないけれど、もてなしまではしてくれない。いままさにそのままの構図の宿に陥っていることにここで気付いて欲しいと思います。
それを悪とは思っていない。
足りないと思われる部分をけっぱって豊かにすれば、今のままの情勢でも政治も経営もバランスよくみんなに受け入れられるはず。足りないのは海を見つめ前を向くことではなく、空を見上げて上を向くことだという宿題です。


2011-08-24 06:47  nice!(0)  コメント(2) 

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